マリア様がみてる 妹オーディション

正直な事を言うと真夏の1ページからインライブラリーあたりまで違うなと思ってた。

初期の頃にあった読んでてドキドキする感覚がどんどん感じられなくなっていたから。

キャラが可愛いとかこのシーン萌えとかそういう感想が多くなってきてしまっていた。

読んでるだけでストーリー展開に一喜一憂しのめりこんでいくあの感覚をもう一度と。



遂に帰ってきましたその感覚。

今回の「妹オーディション」はマリみて史上ベスト5入りは確実。3も夢ではない。

読んでて凄く楽しかった。もう最初から最後までずっとドキドキしっ放しでしたよ。



内容として目を引いたのはやはり由乃の妹がようやく本決まりを見たなぁという事。

有馬菜々。ちょっとの登場でもなかなか一筋縄では行かない子のように感じられた。

しかも2個下。でも考えると由乃ならエネルギーで聖に引けをとらないから大丈夫。

由乃の新しい一面を見せてくれそうなので江利子さまと同じくらいこれから楽しみ。



祐巳のほうは結局決まらないまま終わってしまった。でも動きは相当なものがある。

まずは細川可南子ドロップアウト。個人的予想ではそうなるかなと思ってたけどね。

普通に考えて夕子さんに裏切られて行き場の無い憧れを祐巳に持ってきただけだし。

夕子さんへの誤解が解ければ祐巳への未練はないだろうし由乃の妹になるわけ無い。

でも今回の祐巳と可南子のやり取りはとても清々しくて可南子をすっごく見直した。

あぁあと見直したのは笙子や菜々関連の祐巳。すっごい成長しちゃってるんですが。

いよいよ薔薇様としての貫禄がつき始めたかな。まぁそろそろ貫禄も欲しい頃合か。



さてさて松平瞳子のほうですが。

特別でないただの一日に比べれば登場は結構少なめ。というか祐巳との絡みが無い。

絡んでたのは結局乃梨子と祥子と可南子(交流試合で)の3人だけしかいなかった。

でも乃梨子瞳子・祥子の絡みは次巻への期待を持たざるを得ない素晴らしい内容。

ていうか乃梨子可愛すぎ。あの冷静沈着な乃梨子が親友のために空回りするなんて。

志摩子への告白も可愛かった。久々に志摩乃梨派の悶えポイントが大きくあったね。

えー話がちょっと逸れた。とにかく瞳子問題は次巻に持ち越し。非常に待ち遠しい。



最後に薔薇ファミリー以外の動きを少し。

今回出てきたときは意外な所から出てきたからどうなるのかと思った内藤笙子さん。

結局落ち着くところに落ち着いたというか。蔦子と姉妹になるのは秒読みでしょう。

この二人の関係も楽しみ。蔦子のイメージ変わりそうで笙子も色々やってくれそう。

あと期待のルーキーこと高知日出美さん。まぁ称号の名の通り真美とくっついたと。

ここは今のところ同タイプの二人がくっついた感じ。三奈子とはちょっと違うかな。

むしろこの報告を聞いた三奈子の反応の方が楽しみ。意外と嫉妬とかしちゃったり。



久しぶりに次巻が本当に待ちきれない。刊行ペースから7月の中旬から下旬あたり。

今回は祐巳由乃乃梨子・可南子・瞳子・真美・蔦子・笙子好きは読むべき内容。

マリア様がみてるはこうでなくてはダメ。次巻への期待も込めて95点か。超GJ。