機械仕掛けの蛇奇使い

機械仕掛けの蛇奇使い (電撃文庫 (0916))

機械仕掛けの蛇奇使い (電撃文庫 (0916))

どっちかと言うと「外見は非常に難解に、中身は思ったより単純に」的な話が
多い上遠野作品だけどこれはもう最初から最後までもの凄くストレートな話。
幽質量だの詠韻技術だの小難しい言葉を使ってはいるけど大して問題は無し。
まぁ少し物語に入り込むのに時間はかかったしあまり説明もされないけどね。
最後にまさか「あいつ」が出てくるとは思わなかった。あの4月に降る雪が。
とにかく非常に正統(?)なファンタジーだったなぁと。充分面白く読めた。
ただやっぱり今までの作品とは違うだけに多少物足りなさを感じてしまった。