そして新たなる希望を、救われる日を、静かに待つ

当たり前と言うか何と言うか公開初日にがっつりスターウォーズを観に行ってみた。


結論から言ってしまうと俺は「わー凄かったー良かったー」と手放しでは言えない。
一つの映画として観た場合・新3部作として観た場合・4に続く話として観た場合。
それぞれで感想が違う。4に続く話として観た場合は凄くしっかりしてて良かった。
全ての決着がついてから、特に最後のシーンは胸がいっぱいで泣きそうだったしね。


一つの映画として観るとなんつーか駆け足過ぎて印象に残りにくい感じだったなぁ。
いきなりドゥークー倒しちゃうし。修行したのは分かるがあんなさっぱりとはねぇ。
他にもウーキーの星に行く件とかクワイ=ガンとの交信がどうとか説明不足すぎる。
というか唐突過ぎる。アナキンの暗黒面への堕ち方も希薄に感じてしまう部分あり。
↑の4との繋がりの意識と駆け足が相まって更に動機付けに希薄さが見えてしまう。


新3部作として観ると前3部作と違って確立した世界の崩壊を綴った物語なわけで。
前3部作にあった冒険やスリルと言ったものが欠片も無い。当たり前のことだけど。
凄くリアルに人間関係を描き崩壊と破滅への道をゆっくりとしかし確実に進むお話。
よく考えてみればそりゃ大好きになる系の話じゃないに決ってるじゃんねって事よ。
前3部作が子供の頃に見たせいもあるだろうけどやっぱり4・5・6が心地よいわ。


あとやっぱキャラの魅力。ハン=ソロとかあの辺にどうしても魅力で見劣りするね。
新3部作はキャラ作りが薄い。結局力が入ってるのがその後の話の主要メンバーで。
そのくせ登場人物だけは異様に多い。そりゃ興味が分散するのも仕方ないなと思う。
でもやっぱり物語のベクトルが違うんだからそうなってしまうのもまた仕方ないね。
俺にとってはスターウォーズは「アナキンの贖罪の物語」では無いわけだからねぇ。


というわけで言っても仕方の無い事をべらべらと語ってきましたがまぁこんなとこ。
いうても新3部作は前3部作をもっと深く観るために必要な物であるとは思うんだ。
ただ俺は好みの問題として新3部作は好きではないです。申し訳ないことだけどね。
理解は出来るけど納得する事は出来ない。それが新3部作トータルで感じた事です。
俺は4・5・6が大好きです。どうしようもなく大好きです。やっぱり最高の映画。


でももしかするとこのモヤモヤした感じは悔しさとかそういう感情かもしれないな。
だとすればやっぱり俺はルーカスにしてやられたのかもしれない。これが狙いかも。
だってそれは4・5・6を知っているからこそ感じる事が出来る悔しさだろうから。
元から救われない話として作っているのだからこの悔しさこそが得るものなのかも。
あー多分きっとそうだわ。そういうことにしておく。スターウォーズってすげぇな。


やっぱり新3部作はスターウォーズにとって必要だったわけだ凄いなぁというお話。