最後は想定外祭り開催


いよいよ旅も大詰め。ティミムーンを出発しタギットへ。
この辺りから何かがおかしくなり始める。とにかく風が強くて俺ですら飛ばされそうに。
タギットへの道中はなんと砂嵐に遭遇。まだまだ大した事無い規模らしいけどそれでも。
話にしか聞いた事無い状況が目の前に広がってて視界は30〜50メートルぐらいまで。
外に出れば目にどうやっても砂が入るし口の中がジャリジャリ言い始めて無茶苦茶です。
先日買った民族衣装は大きいフードが着いているのでなかなか役立ったのはおいしいが。
タギットに着く頃には風もそこそこマシになり今のうちに回ってしまおうということに。
写真左上がタギットの城塞跡。真ん中にある塔がモスクで新築されてるから綺麗でしょ。
凄いのは今改修を進めながら人が住んでいる事。150人くらい住んでるらしいですよ。
昔からあるものは風情とかあって消すのは勿体無い気もするけど再利用だから良いよね。
写真左下はタギットから少し離れた郊外にある岩場に刻まれた昔の遊牧民の線刻画です。
そこにある大きい岩のほとんどにこうやって刻まれてて動物をメインに刻まれてました。
線刻画は年代特定が難しいらしく上手な物とか稚拙な物とかで大雑把にしか分からない。
写真右下は近くの洞窟の中から撮影。ご覧の通り砂嵐復活で宿に引き上げることになる。


タギットを出発し首都アルジェへ。ここで一気に大波乱発生始まる。
まずタギットから近くのベシャールという町へ行きそこから飛行機でアルジェ行く予定。
しかし昨日の砂嵐を始めアルジェ全域で最悪の天候らしく当日に飛行機が飛ばない事に。
コレは大変だという事で車で少しでも北に行く為に大急ぎで出発してアルジェに向かう。
アルジェリアは北から地中海沿岸・南北に一つずつ東西に伸びた山脈・砂漠って感じで。
2000メートル級の山脈なんだけど山道に入ったらなんと吹雪が目の前に広がったわ。
さっきまで砂が巻き上がってる茶色の光景でその次は雪が巻き上がってる白い光景って。
しかも一般車両が雪で動けなくなり道路が封鎖状態。我々はここで四駆のパワーを使う。
雪に埋まった畑であろう所を進む。道なき道を進んでるし暗いし無茶苦茶な展開ですね。
何とか近くの町に着くものの遂に新雪に捕まってしまい車が動かなくなってしまう事件。
地元の人がワラワラと出てきて脱出を試みるが1時間近くやっても復帰する事が出来ず。
同じ四駆の車を持つ警察に助けを求め車脱出の間に我々観光組はホテルへ避難する事に。
ここで地元パトカーに乗車。初めてパトカーに乗ったのがアルジェリアってどうなのよw
んでホテルで待ってたら車は脱出したもののこの天候で街が封鎖されたため急遽一泊と。
最終的にその町に夜入れた車は我々だけらしく途中で見た車はあそこで夜明かし。南無。


気を取り直して翌日アルジェへ出発。
走っていくと天候はどんどん回復していくが結局1メートルぐらい雪が積もってて驚愕。
しかも2本の山脈の間の部分が緑溢れる牧草地って感じで雪山も見えてどこの北欧かと。
朝に出てアルジェに着いたのが夕方5時過ぎ。運転手の兄ちゃんはほんとお疲れでした。
予定していたアルジェ観光はお流れ。まぁここまで充分面白い物を見てきたし問題無し。
折角地中海側に出てきたということで魚食えるレストランに行き美味い魚を堪能したわ。
アルジェはアルジェで強風に雨、雷と大荒れでした。ほんと全土で大荒れだったんだね。
次の日は嘘のように天気が良くなり無事帰りの飛行機は飛びました。よかったよかった。
アルジェから一度フランスへ行き乗り換えて日本行きの飛行機に乗り無事成田に到着と。
この辺りは波乱ばっかりでしかも誰にもどうにも出来ないからただただ呆然としていた。
疲れたは疲れたけど有り得ない北欧っぽい風景とか峠とか谷とか見れたし良かったかな。
ここまで万事問題なく進行していたツケというかこういう事も無いとねみたいな感じかw


以上で旅行記は終了。次回更新は飯とかちょっと感じたくだらない事など補足。