ユメミルクスリ

ユメミルクスリ (初回版)

ユメミルクスリ (初回版)


ストーリー7  キャラクター9  音楽9  ゲーム性6  その他9  総合8.0


・白木あえかシナリオ
心に訴えかけるものの重さやダメージは一番でかい。
同時にやってて一番もどかしくて切れそうになってたのもこのシナリオかな。
しかし最後の公平とあえかは本当怖かったし誰よりも人間だったと思えるが。
彼らが新たな可能性に向けて羽ばたけた事を素直に祝福してやるべきだよな。
にしてもここまで露骨でなくてもベクトルが同じ事が実際起きてるんだよな。
そう思うと本当にいじめってのはとても難しくて人間の尊厳に関わる事だと。
公平が巻き込まれ始めるところから一緒に頭に血が上ってカッとなってたわ。


・桐宮弥津紀シナリオ
共感出来るかどうかと言う点では一切共感出来ない。
明日への不安というのは細部が見えないから不安だという決めつけがあるし。
そこにあるヴィジョンが何も無いって言うのは結局気付けてないだけなのね。
最終的に彼女は子供を産むという事であったのに見えなかった物を見つけた。
自分は今でも細部が見えないし不安になるがそれでも前に出なきゃいけない。
しっかりと見定めたハッピーエンドと言えるものに一番近かったんじゃない?
最後に生徒会長になっていじめ問題に取り組んでたのは救いがあって好感触。


ケットシーねこ子シナリオ
夢は現実を戦ってこそ得られるんだというシナリオ。
一番分かりやすい観点であるドラッグを使っていたため分かりやすくはある。
最終的なオチを考えても3つのシナリオの中で一番ストレートな話であった。
ただこの場合で言う夢って言うのがちょっと抽象的過ぎる部分が多すぎるか。
遊園地と言う形に落ち着いたのが前提がアレだっただけに薄すぎた気がする。
最後の選択肢ミスで起きるバッドエンドが必要じゃなかったっぽい所もある。


・総括
キャラは灰村キヨタカなんで問題なく許容。
お前さすがにそれはバランスやべーみたいなのはあったけど決意は変わらず。
音楽はオープニング曲からもう気に入っていたので私的にはかなり高評価で。
シナリオの方向性がどっちかと言えば鬱ゲーだったのに最後まで抵抗あった。
3キャラともやっててカッとなるしイライラするし精神衛生上は良くないなw
基本的な思考から答えを得るまでの堂々巡りの所とか嫌な気分に結構なった。
オチ自体に不満が無いのはキャラ達に訪れた幸せが払拭させてくれたんだろ。
彼らにはコレから先まだまだ辛い事が待ってるだろうけど頑張って欲しいな。
そういう点で言えば続きを考えてみたいかなーと言う欲望がこみ上げてくる。
ただ序盤から出てくるレールの音関連の話はもっと練りこむべきだっただろ。
今回の話の根幹に残さなければいけない所だったのに途中から薄れすぎだし。
結局各ヒロインのシナリオにおんぶに抱っこだった点は否めないと思われる。
続きの話共々本編アニメバージョンのコンテとか切ってみようか。